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オンラインプライバシーと個人データの収集

概要

ここでは以下に関する定義をご覧いただけます。

  • 匿名 クリックストリームデータと個人情報の合併
  • 個人の連絡先情報
  • 個人を特定できる情報
  • 「コンピュータ情報」
  • IPアドレス

以下の定義もご覧いただけます。

  • この記事が書かれた理由
  • クリックストリームデータの収集
  • データを使って出来ること
  • メールアドレスの取り込み
  • 個人のトラッキング(追跡)
  • プライバシーのトレードオフ

プライバシーの問題

「オンラインプロファイル」、「デジタル青写真」、および「データ痕跡」を残すことに関する質問といった、トラッキングサービスができることとできないことに関するお問合せを頻繁にいただきます。トラッキングサービスができることを説明する多数の記事をサイト上に掲示しました。ここでは、トラッキングサービス、特にOpentrackerができないことについてご説明します。

プライバシーはインターネットにおいて重要なトピックです。議論の多くは、誇大化されているのが特徴的で、恐怖を食い物にしています。 これはインターネット上で手に入る多くの「スパイウェアプロテクション」製品やスパイウェアの売り出し文句をご覧になっても分かることです。実際のところ、サーフィンパターンがどのように追跡され、その情報で何をされるのかが分からないわけですから、多くのインターネットユーザーが心配するのも肯けます。

本文を通して繰り返さえる極めて重要なポイントは、収集された情報のほぼ大多数が、個人連絡情報に決して結び付けられることはないということです。

メールアドレスがサーフィンでは送られないということが、この主な理由です。

本文書の目的

情報をトラッキング (追跡)することで何が行われるかに関して、大衆の意識を高めために本文書は書かれました。
ここで取り上げた特定の問題は、 匿名、メールアドレス、および個人の連絡先情報です。

プライバシーは、インターネットにおいて非常に懸念されている話題です。プライバシーとサーフィンに関する問題の多くが規制されていない場合には、尚更です。

現在、日進月歩にテクノロジーが変化するので、規則や処分が確立され施行されるのは難しい状況です。懸念を生み出す最大の原因は、恐らく無知でしょう。サーファーは、いつトラック(追跡)されているのかも、はたしてトラックされているのかも、誰が情報を収集しているかも、どうやってトラックされているのかも、また何が目的であるかも全く知らないのです。

トラッキングサービス全般が、また特にOpentrackerができることとできないことを説明することによって、神話のいくつかを打ち砕くお手伝いができればと考えています。 恐怖は、プロテクション製品の売上を伸ばすには良い方法である一方、プライバシーガイドラインを制定したり、議論を誘発するにおいて合理的な根拠とははらないと、我々には思えます。 厳密に言うと、多くのプロテクション製品が保証する「匿名のサーフィン」は既に現在するのです。

もちろん、セキュリティに関する正当な懸念、特にウイルスに関する懸念は多くありますが、プライバシーに関しては、危険度は誇大化されています。我々の考えでは、主な懸念は、安全なデータ転送・バックアップ・データ保存およびクレジットカード情報やパスワードなどといった情報の暗号化と安全性に関する情報セキュリティです。

トラッキングサービスが収集する主な情報:クリックストリームデータ

サーフィン習慣とパターンに関連する個々の情報に関しては、クリックストリームまたはクリックパスが、我々が収集した不可欠なデータを包括します。

クライアントのために記録するクリックストリームは、ウェブサイトを見ている人たちの、物理的もしくは電子的連絡先情報には添付されません。言い換えれば、記録している統計には、その人たちにつながる情報は全くのってこないということです。我々は、サーファーのメールアドレスを収集しません。ということは、匿名の必須要素が残っていることを意味します。

これに関して考えられる例外としては、IP (Internet Protocol)アドレスがあります。しかしながら、IPアドレスは企業と、それを顧客に提供するインターネットプロバイダーによって所有されています。インターネットプロバイダーか企業がこの情報を公開しない限り、この情報を使ってのユーザーを特定することができないことがほとんどだということです。

我々が収集したクリックストリームは、ビジターのプロフィールに結びつけられます。各プロフィールは、「コンピュータ情報」としても知られている、ビジターの専門技術的な統計を含んでいます。「コンピューター情報」は、「個人のプロフィール」や「オンライン連絡先情報」とは異なるものです。コンピューター情報は、画面解像度、オペレーティングシステム、ルーター、インターネットプロバイダー等といったユーザーのブラウザに関する技術仕様を示します。この情報は個人の連絡先情報にリンクされません。

このサイトでは、公共のIP検索データベースであるARINへつながるリンクを提供しています。ARINから提供された連絡先情報によって、ビジターのIPアドレスの所有者と連絡することが可能になります。IP番号を所有するインターネットプロバイダー会社であることが、ほとんどのケースです。インターネットインフラストラクチャを社外調達しない大規模企業は例外です。

クリックストリームと個人のプロフィールの例が右にあります。クリックすると拡大することができます。クリックストリームと対話するには、デモにログインしてみてください。手始めに、このサイトにわたるご自身のクリックストリームをご覧になることができます。

メールアドレスの取り込み

一番よくいただく質問は、ウェブサイトでサーフィンする人たちのメールアドレスが取り込まれている可能性に関するものです。我々の知るかぎりでは、ウェブサイトをサーフィンする人のメールアドレスを自動的に収集するのは不可能です。そういった技術が存在しないとか、開発されていないとかいうことではなく、そういったことを耳にしたことはないということです。

ビジターのメールアドレスを取り込むことができない専門技術的な理由は、この情報がユーザーのブラウザにリストアップされていないからです。トラッキングサービスはユーザーブラウザから情報を記録しています。

ユーザーが自発的に、何らかの目的のためにメールアドレスを入力することもあります。明白な例として、ログイン、オンラインショッピングの際の連絡先情報の入力、ニュースレターの申し込み、およびメール配信の対象から「外す」といったものが揚げられます。前述と同様に、我々の知る限りでは、これがメールアドレスを取り込む唯一の方法です。

情報を販売する会社によって編集されたメールアドレスリストを購入することは可能です。

プライバシーを懸念するのなら、予防策として、情報がどこに行くか確かでない場合は、必須項目であるメールアドレスに入力するための専用メールアドレスを設定しましょう。物理的な連絡先情報をこのメールアドレスには関連づけないでください。

どの段階でも、一度サイトにメールアドレスを入力すると、タグ付けと呼ばれる過程でメールアドレスがクリックストリームと共に格納される可能性があるということを念頭に置いておくことが重要です。これは、例えば、ログイン情報とクリックストリームの間が接続できることを意味します。この可能性は、サーフィン習慣と個人の連絡先情報間が直接関係付けられることにつながるでしょう。それは、例えば、Amazon.comにはサイト内でビジターが閲覧したあらゆるページの記録をつけて、この情報を購入履歴や支払い詳細に結合する可能性があることを意味します。

この可能性について覚えておくべき重要な一面は、各サイトが確認できるのは、ビジターがインターネット全体にわたってしたことではなく、サイト内で何をしたかのみであるということです。つまり、サーファーのトラック(追跡)に関しては、インターネットがまだ高く仕切られていることを意味します。

「個人を特定できる情報」が収集されたため、「オンライン連絡先情報」(メールアドレス)が「物理的な連絡先情報」(請求先の住所)に合併されかねないというシナリオがプライバシー擁護団体によって提示されました。これは「クリックストリームデータと個人を特定できる情報との合併」と呼ばれます。オンラインで見たものとよく似た製品を広告しているカタログを郵便物として受取る、というのは、プライバシー擁護団体から提示された、心配がもっともなシナリオと言えます。この意味では、個人のプライバシー保護を要求するアダルト向けコンテンツウェブサイトに関係した性的な製品や情報であるようです。

では、我々が収集した情報は何のためにあるのか?

前述のシナリオは最悪の事態のものです。Opentrackerの場合は、特定の人物またはメールアドレスにリンクする個人の連絡先情報はクリックストリームには全くありません。我々は、メールアドレスの収集は行いません。取り込む個人情報IP番号だけです。IPアドレスは提供会社(すなわち、aol、sprint、earthlink)によって所有されています。さらに、いくつかの会社と自治団体ではラウンドロビン式IP番号を採用しています。 これによってIPアドレスは定期的に割付し直されます。

Opentrackerとよく似たトラッキングサービスの場合では、ユーザーの匿名性は守られているということです。匿名とは、「本当の身元は未知」の状態と定義されます。

我々がクライアントのために収集する情報は、アクセスパターンを特定する目的に集められ、使用されます。この行為は、あるプライバシー擁護団体によって「肯定的な改造」として言及されています。我々は、「個人のプロフィール」に従事しませんし、「オンライン連絡先情報」の提供もいたしません。

我々が収集し提示する情報は、ユーザーがクライアントのサイトをブラウズすることにより受動的に生み出されたものです。

収集される情報は、様々な目的のために使用されます。本質的には、何がサイト上で起こっているかをウェブマスターに伝えることが目的です。情報は、マーケティング、広告、アップデート、広告キャンペーンといった、本質的にコンテンツ管理の目的のために使用されます。クリックストリームを研究することによって、ウェブマスターは、どのページが重要であるか、そして、どのページに改善が必要かを学びます。ウェブアクセスすなわちどの国からアクセスしているのかといったことを確認できます。データは多くの平均値を出するために集められます。例えば、閲覧された平均ページ数、費やされた平均時間などといったものです。

加えて我々は、収集した情報を誰に対しても販売、リース、交換することはありません。情報はサイトのウェブマスターに属しているのです。

個人のトラッキング(追跡)

個人に関しては、長期間にわたりビジターをトラック(追跡)します。具体的には、サイトへの各ビジターに関して、ウェブサイト内で行った全てのクリックの記録を維持するということです。これは、 我々のコードがインストールされているページに関してのみ実行できることです。ウェブマスターはクリックストリームを点検し、個人が実行したことを何カ月もにわたって確認することができます。ビジターが持っている「名前」または「タグ」のみが、最後にクリックした時間を表しています。

個人にリンクする連絡先情報はクリックストリームにはないので、厳密にはビジターの匿名は守られるのです。ビジターは集められたサイト統計の中に収集された統計として残ります。サイト統計により、例えば、平均的なビジターが1週間に2度サイト内のホームページに訪れ、X時間そこで過ごした、といったことを示されます。

プライバシーのトレードオフ

以下はプライバシー擁護団体からの引用文です。

「オンライントラッキングの潜在的利益がどんなに素晴らしいものでも、インターネットユーザーの「プライバシー損失のゆゆしき暗示とは比較になるものではない。」

(http://www.cdt.org/privacy/guide/start/track.html)

懸念の可能性を認める一方で、我々の提供する集められた統計を使用して、クライアントはサーフィンやビジターのクリックに敏感に反応するウェブサイトを作ることができると考えています。ここで注目するべき点は、アクセス統計と分析が適用されると、インターネットはますます対話的になってくるということです。ウェブマスターが、サイト上で何が起こっているか知らないと、あまりに多くの当て推量が存在することになります。

明らかに、プライバシーが何らかの形で損なわれているということは、多くの人にとっての、大変現実的な懸念です。我々は、主として教育を通して、また、いかなる関連の質問やアイディアに関するダイアログを開設することによっても、これらの懸念に応じていきたいと考えています。どうぞご遠慮なく我々ににメッセージをお送りいただくか、または フォーラム にフィードバックをご提示ください。


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